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TOEIC英単語と英文法どちらが優先的に勉強するべき?

対象:TOEICの勉強法で英単語の勉強と英文法の勉強どちらを優先的に勉強すればいいか迷っている方
今現在あなたは文法と英単語どの比率で勉強されていますか?
この比率というのは点数の伸びに影響してきます。
私の意見は、TOEICの点数別で比率が変わってくると考えます。
私が考えるのは、TOEIC600点以下の方は基礎文法の勉強時間の比率を多くするべきだと考えます。
もっと細かく言いますと、TOEICの点数が低ければ低いほど基礎文法の勉強時間の比率は多くするべきだと考えます。
私が、TOEIC340点だった頃は基礎文法学習に最も力を入れていました。
基礎英文法と英単語の勉強時間の比率は、7:3ぐらいでした。
しかし、TOEIC655点取得してからは、勉強時間の比率が逆転しました。
英文法と英単語の勉強時間比率が、3:7に変わりました。
今のところ私がお伝えできるのは、TOEIC初心者(600点未満)の方は基礎文法学習を重点的にするべきであるということです。
基礎文法学習に関しては、私が実践してみて効果を確実に得られることができました。
その後、基礎文法がほぼ身につき、英単語の勉強時間の比率を多くすることで点数が伸びていきました。
それではまずは、点数別に必要な単語数を見ていきましょう。

TOEIC点数別に必要な単語数の目安

TOEIC730点・・・8000語
TOIEC600点・・・5000語
TOEIC470点・・・4000語
と言われています。
私の考えですが、TOEIC600点以上の方は「点数の差は単語数の差」と考えます。
つまり、TOEIC600点の方とTOEIC700点の方の違いは単語数の差だと考えます。
少なからず、私がTOEIC655点取得した時とTOEIC755点取得したときではそうだと感じました。
しかし、TOEIC600点以下の人は、そうは思いません。
なぜなら、単語数の差だけではなくて、文法力の差がかなり大きいからです。
私がTOEIC340点取得した時と、TOEIC755点取得した時では単語量も圧倒的に違うのですが、それよりも大きな要因として文法力の差が大きいと思います。
私がお伝えしたいのは、TOEIC600点未満(リーディングパート300点以下)の方は、まずは基礎文法を優先的に取り組むことです。
TOEIC600点以上の方は、単語を優先的に取り組むことをお勧めします。
TOEIC600点以上の方でも基礎文法に不安があるという方は、文法書を一冊買って、自分が分からない・忘れていた箇所だけ復習することをお勧めします。
これは余談になりますが、現在私が教えているTOEIC初心者の生徒の方からの質問がありました。
その生徒の方はTOEICの点数は300点台の方です。
文法と単語どちらを優先的に勉強したほうがいいですか?
という質問がありました。
私の答えは、単語と文法同時に勉強できるのであれば同時進行で進めてもらったほうがいいです。
とお答えしました。
例えば、2時間勉強するのであれば、1時間は単語の勉強、残り1時間は文法の勉強に当ててもらうというやり方をお勧めしました。
しかし、勉強時間が毎日1時間程度であれば、まずは基礎文法だけに集中して取り組み、基礎文法がほぼ完成した後に単語の勉強をすることをお勧めします。
単語量がないことで起こる障害

長文が読めない
TOEICを受けている時に、「この文章が答えの鍵だ!」と発見することはできるのですが、そこに書いている文章の単語がひとつだけでも分からなかっただけで、その一文全部が読めないということが起こりえます。
ましてや、その文の中に1つだけでなく、2つも3つも意味が分からない単語があった場合、その文章はほぼ確実に読めません。
TOEIC上級者の方であれば、単語の意味が分からなくても「意味の推測」ということができるそうです。
意味の推測は後から説明します。
リスニングも聞けない
リスニングを聞いているときに、1つでも分からない単語があるだけで意識がそっちに向いてしまって他の言葉を聞き逃したということありませんか?
私は何度もあります。
そういう時は、分からない単語を追いかけないで、全ての文に集中するという感じで解いています。
単語量の差は、リスニングにも出てきます。
Part5・Part6の勉強よりも単語の勉強

2016年5月以降TOEICの試験問題が一部変更されました。
Part5の問題が40問→30問に減りました。
そして、Part6の問題が12問→16問に増えました。
リーディングパート全体で見ると、文法問題が減り、長文問題が増えました。
ここでひとつ私の経験をお伝えします。
参考になれば幸いです。
これは私だけかもしれませんが、TOEIC500点~600点台だった時にPart5・Part6対策本を購入して、毎日勉強していました。
勉強したことによる効果も確かにありました。
TOEIC公式問題集Ver6を解いてみて、Part5であれば30~32問/40問ぐらいまでは正解するようになっていましたが、それ以降は毎日勉強してもあまり伸びなくなりました。
そこで自分なりに出した結論がPart5・Part6対策も毎日続けるが前よりも時間を減らしてその分、単語に力をいれました。
事実そのほうが、Part7の長文に効果が出たと感じています。
そして、単語を勉強することは全パートの対策になります。
私の結論がTOEIC600点以上の方の勉強時間配分は、Part5・Part6対策時間<単語の勉強時間だと考えました。
私がTOEIC600点~700点台だった時、1日2時間勉強したときは、1時間30分~45分は文章付き単語本(CD付き)でリスニング・音読学習をしました。
残りの15分~30分でPart5・Part6対策本をしていました。
TOEICに出る単語を勉強する

一見、「何言ってんの。あたり前でしょ。」と思われる方もいると思います。
これはどういうことかというと、例えば高校で使っていた単語帳をそのままTOEICでも使っている人や、TOEICには出ない単語を覚えている方は伸びる効率が悪くなる恐れがあります。
New York Timesなどの英字で書かれた新聞などもあまりオススメはしません。
TOEIC初心者であれば、読むことは無理です。
私がTOEIC300点台だった頃も読もうとしましたが、難しすぎました。
TOEIC中級者(600点~700点台)の方も勉強法としてはオススメしません。
TOEIC上級者(800点~満点)の方の勉強法としてはいいのかもしれません。(私はTOEIC755点なのでまだ分かりません)
高校生のときに使っていた単語本の単語も確かにTOEICには出てきます。
しかし、出てこない単語もあります。
その単語を覚えても、TOEICの点数を上げるための効率はよくないですよということです。
英字の新聞なども同じです。
TOEICを毎回受験されている方が出版されているTOEICに絞った単語本と英字の新聞では明らかに前者のほうがTOEICで実際に出てくる単語数は多いでしょう。
なので、最初からTOEICに絞った単語本で単語を勉強したほうが効率はかなりいいです。
単語だけを覚えるのはNG

例えば、explain→説明する、suggest→提案する、pile→積み上げるのような単語帳はあまりお勧めしません。
なぜなら、効率が悪いと考えるからです。
私であれば、文章付きの単語本で文章ごと覚えるといったやり方が効率がいいと考えます。
例えば、「explain」だけを暗記するのではなくて「I did’t explain well enough」という文章で暗記するのです。
そうすることで、explainがどのように使われるかも知ることができます。
そして、文章ごと覚えることでリスニングの時にも効果を発揮します。
「explain→説明する」を暗記するだけでは、リスニングに効果がないと思います。
しかし、「I did’t explain well enough→私の説明不足でした」と覚えることでリスニングに出たときにも、一瞬で意味を訳すことができます。
私はこの方法を実践して実際に効果を感じました。
「we did’t explain simply」という文章や「we will explain about this picture」という似た文章でも意味を取ることが容易になるからです。
この感覚は、英単語→日本語だけ書いてある単語本で勉強されている方は掴むことは無理でしょう。
文章付き単語本(CD付き)で、文章を音読学習・リスニング学習した方だけが掴める感覚だと思います。
なので私は単語を覚えるときには必ず文章も覚えるようにしています。
TOEICは言い換えが好き

TOEIC公開テストを9回受験して感じたことがあります。
それはTOEICは英単語の言い換えが好きでは?ということです。
英単語の言い換えとはつまり、似たような単語の意味を使うということです。
ちょっと伝わりにくいので、例を挙げます。
例えば、問題文にこういう文章があったとします。
「We are supposed to go to headoffice to explain our product.」
Question
「What will they do next?」
- 「She and her superior are going to go to main office to attend the meeting .」
- 「Person who work in headoffice are coming.」
- 「They will consult their boss about their plan」
- 「They lend the car to go to main office.」
TOEIC755点レベルの私が作った問題ですので、文法などの間違いに気づいた方は教えていただけますと助かります。
ここで言いたいのは、「英単語の言い換えが実際に多い」ということです。
今まで見てきましたが、例えばこの文章の言い換えを見てみます。
「be supposed to=will」
「headoffice=main office」
があります。
ひとつ余談ですが、文章中にheadofficeという単語が出てきて、答え2にheadofficeがあるからといって2を選んでしまう人がいます。
これは、TOEIC側の引っ掛けだと思います。
他にも様々なひっかけ問題がTOEICは出してきます。
これらに騙されないようにしましょう。
やっかいのなのは意味の推測問題
これは何かといいますと、Part7の長文問題のQuestionにはどこかに必ず意味の推測問題があります。
意味の推測問題とは、はっきりしている答えがないため推測して答えを導くということです。
先ほどの問題も一応推測問題として作りました。
ちなみに答えは、①です。
「main office=headoffice」ということは分かっていますが、Answerの答えに「explain」や「explainに似た意味の言い換え英単語」はありません。
問題文の「We are supposed to go to headoffice to explain our product.=私たちは本社に行き商品を説明する予定である 」とはつまり、「She and her superior are going to go to main office to attend the meeting .=私たち(彼女と上司)はこれから本社で会議に出席する」と同じようなことであるので答えは①になります。
「商品を説明する」ということと、「会議に出席する(そこで商品の説明をする)」というように、ある程度意味を推測しなければ答えは導くことができません。
私がお勧めしたい単語本

私が主に試してみて欲しい単語本は、Z会の速読速聴・英単語シリーズです。
TOEIC初心者(400点未満)の方向け
・速読・速聴Basic2400ver.3
この本は、TOEIC400点未満の方にオススメです。
中学1年生から高校1年生までの英単語が載っています。
なので、「やり直し英語」をする方にはオススメです。
私もTOEIC340点だった頃実際に使ってみました。
忘れている単語も多く、やり直しとしてはとてもよかったです。
ちなみに私は基礎文法を重点的に勉強しつつ、この本で単語の勉強をしていました。
TOEIC400点~600点の方向け
①速読速聴・英単語Core1900
②速読速聴・英単語Daily1500
この2冊ですが、私は中身をチラっとだけしか見たことがありません。
しかし、速読速聴・英単語シリーズなので信頼しています。
まずは、①で紹介した速読速聴・英単語Core1900を使用してから、②速読速聴・Daily1500を使用しましょう。
TOEIC600点~700点の方向け
・速読速聴・英単語TOEIC TEST STANDARD1800
この本は、私が当時655点取得してから使用していました。
この本は、リスニングPart1、3、4の文章とリーディングPart7の文章が載っている対策本のようなものです。
1周目は正直かなり難しく感じました。
分からない単語だらけでしたし、Part7の長文が長かったのできつかったです。
しかし、音読学習・リスニング学習を何度も何度も復習して行ったところ始めの頃よりも文章が読めるようになりました。
私は合計3周したところでやめました。
まとめ
TOEIC初心者(600点未満)の方は、基礎文法を重点的に勉強することをお勧めします。
TOEICの点数が低ければ低いほど、基礎文法を重点的に勉強することをお勧めします。
TOEIC600点以上の方は、英単語の勉強時間>=文法の勉強時間の比率にすることをお勧めします。
以上です。