目次
英語脳はどうやって作ることができるのか?
TOEICの点数が上がらない方。
TOEICのリスニングのスピードがついていけない方。
英語脳の作り方について知りたい方。
現在TOEICの点数が上がらない方や、英会話などをされている方でなかなか相手の言っている事が聞けない(リスニングも聞き取れない)という方は、是非「英語脳」を身につけるてみるということをしてみてください。
TOEICのリスニングのスピードについてこれない方や、最初だけは聞き取れるけど途中から何言っているかサッパリという方も是非英語脳について知っていただきたいです。
英語脳は、留学しないと身に着けることができないのでは?と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、そんなことはありません。
私は確かに6週間留学を経験しましたが、たった6週間です。
1年間勉強してきて、たったの6週間は留学にあてましたが、残りは全て日本で勉強しました。
なので、日本で勉強しているうちに英語脳に近づいてきました。
前回は、英語脳の重要性についてお伝えしましたが、今回は英語脳の身に付け方を私が今まで勉強したことからお伝えしていきます。

英語脳を作るための基礎

英語脳を作るにあたって前提となるもの(土台)があると考えます。
それは、基礎文法です。
なぜ基礎文法が土台となるかと言いますと、基礎文法ができていない状態でこれからお伝えする音読学習やリスニング学習をしても文章の意味を取ることができないので、効果が薄いからです。
そして基礎文法ができていないと応用が利きません。
応用が利かないというのはどういうことかと言いますと、例文で紹介したほうがイメージがつきやすいので例文で説明します。
「There is one problem」という文章と「we have one problem」という似たような文章があったとします、基礎英文法が理解できない方では意味をとることができない、もしくは意味を取るまでに時間がかかってしまいます。
これでは、英語脳とは言えません。
翻訳するまでに時間がかかっているからです。
ここで紹介した文章は短いですが、本番のTOEICはもっと文章が長いです。
基礎文法ができていなければ、分からない所があるたびにいちいち止まって意味を考えることになるので、時間がかかります。
英語脳は、英語を日本語に訳すのではなくて、英語を英語のまま理解する→時間短縮することができるので、英語脳を作れたとは言えません。
なので英語脳を作るには、基礎文法が必須なのです。
TOEIC初心者にお勧めしたい基礎文法の教材

1.中学英語をもう一度ひとつひとつ分かりやすく。
この教材は、中学文法を1からスタートし、中学3年生までの基礎文法をカバーできる本です。
(例、主語とは?動詞とは?などなどからスタート)
少し、厚い本ですが、既に知っている単元などもあるはずですから、その単元はスキップしてもらってかまいません。
私自身この本を購入して、使っていました。
実際に使ってみると、意外と忘れているもしくは知らない文法がありました。
このような状態で高校時代の問題集などを解いていたのは今思うと、「点数上がるわけないじゃん」って感じです。
事実高校時代のセンター英語は102点/200点でした。(スタート時58点/200点)
全く上がっていませんよね。
基礎文法忘れているなーという方は是非お勧めした本です。
2.新TOEICテスト英文法をはじめからていねいに
この本は、東進衛星予備校講師安河内さんが出版された本です。
この本は、中学文法~高校文法について書かれています。
そして、品詞分解の仕方が習える本であり、そしてとても分かりやすいです。
私自身先ほど紹介した、中学文法をもう一度ひとつひとつわかりやすく。を終えてからこの本に移行しました。
ちなみに、この1.2で紹介した順番も大切です。
この順番通り勉強して頂ければ、より理解が深まると思います。
この本の素晴らしい所は、品詞分解の仕方がていねいに説明されていることです。
この本を読んでいただければ、品詞分解ができるようになるはずです。(中学文法をもう一度ひとつひとつわかりやすく。を終えていることが前提)
「品詞分解ができない人は、TOEICの点数が低い」と私は考えます。
私が滞在していた留学先では、TOEIC上級者の方々は全員基礎文法ができていて、かつ品詞分解が必ずできていました。
私に品詞分解の重要性を教えて頂いたのは、留学先の学校であり、一緒な期間滞在していたTOEIC上級者生徒の方でした。
「品詞分解ができなかったら、今の自分はいない」とまで断言できます。
そして私が教えたくない本のひとつがこの本です。
TOEICの本が山ほど書店に並んでいる中、この本に出合えたのはすごい良かったです。
私の考えですが、この本はセンター試験を受験されて、ある程度基礎ができている方に向いていると考えます。
この2冊とも取り組む前の注意点ですが、必ず分からない所は分かるまで徹底的に調べてください。
分からない所を飛ばしてしまいますと、今後穴となって文章が読めないということになりかねません。
なので、1周してハイ終わりではなくて、何周もすることをお勧めします。
この2冊を終えたときに、基礎文法が身についたと考えます。
次に、英語脳を身に着けるために私がした勉強を紹介します。
英語脳に近づくために行った勉強法

しつこいですが、基礎文法が身についていることがまず前提条件です。
英語脳をつくるには私が調べたところ、多読をするという方が多いです。
私自身、黙読したことがないので多読したという実感がないのです。
黙読したことがないというのは、今まで出会った文章は必ず、音読学習やリスニング学習をしているということです。
高校時代は、ひたすら黙読して問題集を解いたり、文章を読んでいました。
結果は、1年間勉強してきて58点→102点の失敗です。
大学時代は、出会った文章全て意味が分かった上で、音読学習・リスニング学習していました。
結果は、708時間35分(1年)の勉強でTOEIC340点→TOEIC755点取得することができました。
なので、多読についてはこの記事では紹介しません。
他の方が紹介していると思います。
私が紹介する英語脳の作り方は、音読学習・リスニング学習で英語脳に近づけるという勉強法です。
極端に言いますと、文章を覚えるぐらいまで何回も音読学習やリスニング学習をするということです。
先ほど私は、黙読をしたことがないといったのはこういうことです。(黙読はTOEIC本番の試験ぐらいです)
音読学習やリスニング学習を何回も行って、文章を覚える量が増えてきますと、英語を英語のまま訳すことができる量が増えます。
先ほど、例文で紹介した、「There is one problem」という文章を何回も音読・リスニングして覚えたとします、TOEIC本番のリスニングで「We have one problem」と流れてきた時に、意味をすぐ取れることができると思います。
このように、今まで音読・リスニングしてきた文章が増えれば増えるほど、そのフレーズに似た文章が流れてきてもすぐに訳すことができるという事です。
次に、私が実際に音読学習・リスニング学習で使用した教材や私がお勧めする本を紹介します。
音読学習・リスニング学習で使用した本

私が使った単語本は、全て文章付きの本でした。
文章付きの本とはTOEIC公式問題集のような単語+文章が載っている本のことです。
文章付きの本で音読学習やリスニング学習をすることで、単語を覚えれるだけでなく、リスニング・リーディングの両方を鍛えることができます。
私がTOEIC340点から実際に使用した本は、まずはこれです。
1.速読速聴・英単語Basic2400ver.3
この本は中学1年生からの単語が載っている本です。
この本は、3周はしました。
それでも覚えていない文章は、4周目も音読学習・リスニング学習をしていました。
載っている文章自体も簡単ですし、TOEIC初心者の方には是非お勧めしたい本です。
この本から、音読・リスニングの習慣をつけて頂きたいです。
この本の文章を丸々覚えることができれば、必ずTOEICにも点数として効果が現れているはずです。
ひとつ注意点ですが、この本が簡単すぎると感じている方は、次に紹介する本を読んでいただきたいです。
前回の記事、英語脳の重要性でも紹介しましたが、文章をパッと見で、6~8割り理解できる教材があなたにぴったり合っている教材です。
次に紹介するのはこの本です。
2.速読速聴・英単語Core1900ver.4
3.速読速聴・英単語Daily1500ver3
この2冊ですが、私は中身をチラっとだけしか見たことがありません。
しかし、速読速聴・英単語シリーズなので信頼しています。
まずは、2.で紹介した速読速聴・英単語Core1900を使用してから、3.速読速聴・Daily1500を使用しましょう。
ちなみに、この二つの教材はTOEIC400点~600点レベルの方向けです。
次に紹介するのはTOEIC700点~レベルの教材です。
4.速読速聴・英単語TOEICTESTSTANDARD1800
この本は、私が当時655点取得してから使用していました。
TOEIC700点レベルからですが、早めに使ってしまいました。
なので始めは結構難しかったです。
この本は、リスニングPart1、3、4の文章とリーディングPart7の文章が載っている対策本のようなものです。
1周目は正直かなり難しく感じました。
分からない単語だらけでしたし、Part7の長文が長かったのできつかったです。
しかし、音読学習・リスニング学習を何度も何度も復習して行ったところ始めの頃よりも文章が読めるようになりました。
私は合計3周したところでやめました。
以上4冊が私が実際に使った・お勧めする本です。
こちらも、1~4の順番で取り組んでいただかなければ効果は薄いです。
それか自分に合ったレベルの教材を選択して使用してください。
次にこれらの教材を音読学習・リスニング学習していく上での注意点をお伝えします。
音読学習・リスニング学習する時は、意味を頭からとる
音読学習・リスニング学習をする際には、英語脳の重要性でも紹介したように、頭から意味を取るという事が重要です。
「We 私達は have 持っている(抱えている) one ひとつの problem 問題を」という感じです。
はじめはゆっくり音読して、頭から意味をとってください。
徐々に区切りで意味をとれるようになってきます。
区切りで意味をとれるとはどういうことかと言いますと、「We have one problem you told me」という文章でしたら、「We have one problem問題を抱えている you told me あなたが伝えた」という感じです。
それができると次に頭の中で意味のイメージをするのです。
頭の中で意味をイメージする
「he has a pen and he is writing on paper 」でしたら、こんなイメージです。
このようなイメージを単語の区切りごとに頭の中でイメージしてみましょう。
実際のTOEICPart1にも出てきそうですね。

イメージしておくことで、TOEICPart3、Part4などの長文でも覚えておくことができます。
文章では後に忘れてしまいますが、イメージで記憶する事で後から引き出すことができるからです。
頭の中でイメージするという事に関しては、もっと具体的に説明している記事があります。
こちらからどうぞ。
毎日音読学習・リスニング学習をする

先ほどの教材を私は毎日最低1時間は音読・リスニングしていました。
英語脳に近づけるためには、2時間は毎日リスニングや音読することが理想だと思います。
私の留学中であれば、1日10時間勉強した中の6時間~7時間は毎日音読・リスニングしていました。
というくらいに、音読・リスニングは毎日するべきだと思います。
文章を覚えるまでに繰り返す

音読・リスニングする回数の目安は、文章を丸々暗唱できるレベルぐらいだと考えます。
当然1日で覚えても意味がありません。
なので、日にちを空けて復習するのです。
そして、覚えていないのであればまた日にちを空けて復習するのです。
まとめ
私が英語脳に近づけるためにしたことは、音読学習・リスニング学習です。
そして、それを毎日のように継続することです。
ただ、何も考えず音読・リスニングをしても全く効果はありません。
先ほど説明した、頭から意味を取るということを心掛けて音読・リスニングしてみてください。
そして、何回も何回も繰り返す(復習する)ことです。
目安は、文章を覚えるくらいです。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
以上です。